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SESってどんな事業?他業態との違いや強みを分かりやすく解説

こんにちは。ウィズテックのSES事業部で部長をしている中川です。
突然ですが、「SESってどんな事業か説明してください」と聞かれると、実は上手く説明できないという方も多いのではないでしょうか。
本日は、10年以上IT業界で働いてきた私から、SIerや派遣などの他業態との違いや、SESの強みについてお話をさせていただきます。
■SES(システムエンジニアリングサービス)とは
SES(システムエンジニアリングサービス)とは、エンジニアをシステム開発などの案件先に派遣し、技術力や労働力を提供するサービス形態のことです。
エンジニアを”派遣する”というと、ついつい人材派遣と混同してしまいがちですが、SESは「SES企業に正社員として在籍しているエンジニアが、それぞれの開発現場に赴いてシステム開発を行なう」という点がポイントです。
例えば当社のSESの場合、ウィズテックに正社員として所属しているエンジニアのメンバーが、それぞれ担当するクライアント先に赴き、開発プロジェクトを進めています。

■IT業界における他業態との違いは?
SES以外にも、IT業界には様々な業態があります。その中でも今回は、代表的なものをご紹介します。
SIer(エスアイヤー)
SIerとは、System Integrator(システムインテグレーター)の略で、クライアントが求めるシステムの開発を行なうために、システムの設計、開発、テスト、運用保守までを請け負う企業です。
SIerの最大の特徴は、クライアントの課題解決のために、どのようなシステムを、どれくらいの予算で、どれだけの人員や期間で構築していくのかなどを、企画・提案することです。
最近は、開発工程以降を外部委託しているSIerが多く、SESでは、開発工程やテスト・運用保守などの工程で、部分的にお手伝いをしています。
派遣(人材派遣)
派遣とは、派遣会社に派遣登録をしているエンジニアが、それぞれのプロジェクト先で、システム開発などの業務につくことを指します。
SESと派遣は混同されがちですが、指揮命令権が異なります。

指揮命令権とは、「労働者に対する業務上の指示」を出す権限のことです。業務内容に関する指示や指導はもちろん、勤務時間や勤務場所などの勤怠に関する指示も含まれます。
つまり、派遣会社に登録をしてエンジニアとしてクライアント企業へ派遣された場合、基本的には、クライアント企業の指示に従って開発業務を行っていくことになります。
■そうすると、SESの強みって何?
様々な業態がある中で、あえてSESを選ぶメリットって何?と思いませんか。
SESの1番の強みは何といっても「プロジェクトの多さ」にあると私は考えます。
SESには、日々たくさんのプロジェクトに関するご依頼が運ばれてきます。当社で言うと、その数は1日200件以上です。
技術が発展していく中で、プロジェクトの内容も年々バリエーション豊かになってきており、最近はReactやPythonなどのモダンな言語を活用した開発プロジェクトや、AI開発のプロジェクトなども目立つようになってきました。
SESはこうしてたくさんのプロジェクトを抱えることができるため、エンジニアに様々な選択肢を与えることができるのです。転職を重ねることなく、1社完結で様々な言語や技術を習得できることは、SESならではのメリットでしょう。
また、エンジニアの中には、人間関係に関する悩みをきっかけに転職を検討する方も多いでしょう。
SESは、プロジェクトが終了すればチームが解散するため、長い間、人間関係に悩まされることも少ないです。
転職せずとも人間関係の悩みを断ち切れるというメリットは、SIerには無い要素ですね。
当社でも、ハラスメントなどが起きた際はすぐにプロジェクトを変更しますし、スキルアップをしてどんどんレベルの高いプロジェクトに移っていただきたいため、プロジェクト先が変わることは良い意味で当たり前だと思っています。
このように、”様々な現場で、色んな方と働くこと” を魅力に感じる方にはSESが向いているでしょう。
■SESへ興味が湧いてきた!という方へ
SESと一口で言っても、実にたくさんの会社があります。中には要注意な会社もあったり…。
ブラックSESを見極めるポイントについてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
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