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生成AIによりプログラマの仕事は無くなる?これからのエンジニアに必要なスキルとは

こんにちは。ウィズテック採用チームです。
突然ですが、皆さんはChatGPTやClaude Codeなどの生成AIを利用したことがありますか?
近頃、システム開発の領域においても生成AIの活用が注目されるようになり、プログラマを目指している方も、既にプログラマとして活躍されている方も、エンジニアの働き方がどうシフトしていくのか気になっているのではないでしょうか。
本日は、”生成AIによりプログラマの仕事は無くなるのか?これからのエンジニアにはどのようなスキルが求められるのか?” というトピックについてお話しします。
生成AIでシステム開発の自動化は可能?
生成AIはシステム開発で役立つ
最近は、多くのSIerやシステム開発者が、生成AIを活用してシステム開発を行なっています。生成AIの中には、システム開発のサポートに特化したツールも存在しており、日々進化を続けています。生成AIによるシステム開発の完全な自動化はまだ現実的ではなく、あくまで人の手によるコントロールが必要な段階ですが、開発コストの削減や開発フローの効率化をサポートしてくれる優れものです。
現時点で生成AIが活躍する領域としては、以下のようなものが挙げられます。
- コーディング:高度なコード生成が可能
- テスト:テストケース作成や単体テスト/結合テストコードの自動作成が可能
- ドキュメント整備:ソースコードコメント/開発ガイドなどの自動作成が可能
- 保守/運用:ログ解析やエラー原因の特定、軽微な修正パッチの提案が可能
現時点では人の手によるレビューが不可欠で、複雑な実装は難しいですが、5年〜10年後にはシステムのほとんどを生成AIが自動生成・自動デプロイすることが可能になると推測されています。
システム開発におすすめの生成AIツール
システム開発でおすすめの生成AIツールはいくつかあります。
- ChatGPT:情報収集やブレインストーミングに役立つ。コード生成も可能。
- Claude Code:コード分析や問題の修正が得意。直接ファイル編集が可能。
- Cursor:コーディングに特化したペアプログラマツール。
- GitHub Copilot:モダン言語にも対応したコーディング支援ツール。
まずは試しにいくつかの生成AIを利用して、それぞれの特性を理解することをおすすめします。
生成AIによりプログラマの仕事は無くなる?
従来のプログラマの役割
プログラマがメインで活躍するのは、プログラミング(実装/製造)やシステムテストの工程です。プログラミングの工程では、システムエンジニアが作成した設計書に基づいてコーディングを行います。システムテストの工程では、作成したプログラムが設計通りに動作するかを詳細に確認していきます。いずれもシステム開発における重要な工程ではありますが、生成AIが代替しやすい作業でもあります。
プログラマの仕事は無くなる?
生成AIが代替しやすいということは、プログラマの仕事は無くなってしまうのでしょうか?ウィズテックでは、近い将来に次のようなことが起こると考えています。
■IT業界/システム開発市場
- システム開発費用が劇的に下がる(生成AIの活用により人件費が削減できるため)
- SaaSやノーコードツールが売れなくなる(業務を標準化するコストよりも生成AIで独自システムを開発するコストの方が安くなるため)
- Googleる→ChatGPTる→Claude Codeる→Grokる のように世の中の当たり前が変化
- ただし、システムを既にあるパーツを組み合わせて作るという本質的な開発手法は変わらない
■プログラマの役割/求められるスキル
- 中級以下のプログラマが不要になる
- システム屋が生き残る道は、上流工程のエンジニア(ITストラテジスト、ITアーキテクト、プロダクトマネージャ、プロジェクトマネージャ)、生成AIエージェント使い、またはシステム運用責任者になること
- 上流工程エンジニアは、業務全体の流れを体系的に理解した上で本当に欲しいものを語れる能力が求められる
- 要求を文字に落とし込む能力が求められる
- 少ないトークン*とコンテクスト*で生成AIに指示出しできる能力(AIオーケストレーター)が求められる
このような予測を受け、ウィズテックでは、「上流工程で活躍できるスキル」と「AIオーケストレーションスキル」を伸ばすべく、エンジニア育成に力を入れています。
*トークン=ソースコード内で特定の意味を持つ文字列やデータの単位のこと。
*コンテクスト=コードを処理する際に影響している条件や制約のこと。
AIオーケストレーションとは
AIオーケストレーションとは:
AIオーケストレーションは、人工知能(AI)モデル、システム、統合の調整と管理を行います。より大規模なAIシステム、ワークフロー、またはアプリケーションにおけるコンポーネントの効果的な展開、実装、統合、および保守をカバーします。
引用:IBM「AIオーケストレーションとは(https://www.ibm.com/jp-ja/think/topics/ai-orchestration)」
つまりは、複数のAIモデルやシステムを連携させ、統合的に機能させる技術や手法のことを表します。生成AIにも様々な種類があり、その一つひとつに得意や不得意があります。AIオーケストレーションを行なう人(AIオーケストレーター)は、タスクの要件や生成AIの特性に応じて生成AIを使い分け、システム開発を推進する必要があります。音楽のオーケストラで言う指揮者のような役割が求められるのです。
最短で上流工程やAIオーケストレーションのスキルを身につけたい方へ
ここまで読んでいただくと、上流を目指す意義や生成AIを活用するメリットがご理解いただけたのではないでしょうか。
ウィズテックでも、上流工程を目指すための研修制度「Wizアップ」や、AIオーケストレーションスキルを身につけるための「生成AI活用促進制度」などを導入しています。
上流工程へ挑みたい方やAIを活用したシステム開発の経験を積みたいという方を歓迎していますので、少しでも興味のある方は、採用サイトよりぜひエントリーください。